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社長コラム2012.05.11

『生きて働く水と、死んで行く水』

化学的に扱う純粋水とか蒸留水は「水清くして魚棲まず」つまり、生物が発露しない、生命の育たない水といえます。本来、自然界にはこのような水は存在しません。生命誕生時に立ち返れば、多種多様な元素・ミネラルが溶け込んだ海水の中から生物は発生しました。生物の存在を可能にしている水の正体については現在の科学的説明でも限界があります。それは水の持つ特異性についての「働き」に言及できないからでしょう。生き物、生きている、生きて存在せしめている、種として継承を行い、つまり、「いのち」の伝達を司っている大元は水であることは言うまでもありません。

このような「水の働き」つまり「いのちの働き」は、時に「奇跡の水」、「神水」、「仏水」などと呼ばれ「働き」そのものの科学的説明はなされていません。このような「水の働き(いのち)は、H2Oでは説明不可能」との認識から少し距離をとり、「いのち」の働きとして、新たな科学的考察がなされる時代を迎えようとしています。

一つは、この働き(いのち)を観察し科学するための手法として、「(いのち)の働きを知るためには(いのち)を通して知ること」が一番の早道です。洞察力・観察力・直観力と素直な心の感性が、物事の本質を教えてくれると先人の知恵として語り伝えられています。

「生きて働く水」を定義する言葉として、日々の生業の中で経験的に培って古から伝わっている「いのち」の知恵である「医食同源」「身土不二」という言葉が本質を言い表しています。「生きて働く水」とは正にこのような命の継承が行われる土壌環境(ミネラル群・水と微生物群)の調和のとれた大自然の恵みで育った、動植物を食することにその本源があります。このような動植物の体内に内蔵されている生きた水が、生命循環の元であり、生命を継承するカギを担っているのです。

では、「死んで行く水」とは、どのように定義すれば良いのでしょうか?

日々、私たちが食している食料は、強制的に化学肥料・農薬・除草剤等などにより、土壌環境を破壊しつくされた「死んだ土壌」により生産された、命の継承が途絶えた、腐敗してゆく「いのち」の「大量生産・大量消費」に囲まれています。

土壌も化学物質で覆われ、腐敗し過剰酸化し、微生物は腐敗菌に囲まれ、土壌水も酸化腐敗に傾き科学の粋を凝らして、無理やり生産される動植物に内蔵される水は化学物質や腐敗水で満たされています。これが「死んで行く水」です。

「汲み置きの水」のように、死んで腐敗して行く水に囲まれ生活しているのです。このように腐敗して行く水に囲まれた動植物を食すれば生命を滅ぼすのは道理です。人々は疲れ切り、わけのわからない不安と不信で現代という時代を生きているのです。しかし、だから、希望を見出すのです。「いのち」の叡智は一人ひとりに内在されているのですから。

「大量生産と大量消費」が生み出す矛盾を素直に受け止め、人間やあらゆる生命が生まれながらに持っている生きる力に目覚め、感謝の気持ちを発露すること、「素直と感謝」が希望へとつながることを信じています。