社長コラム2012.02.13
『水には二の方向がある。』
水から生まれた有機体生命は、やがて水に還って行きます。
水に還ってゆく方向が二とおりあると言われています。
一つは腐敗して分解していく方向と、一つは醗酵して分解する方向です。
水の持つエネルギーの方向によって、そこに生きる微生物の種が決定されています。
腐敗の方向の水では腐敗菌が猛烈に増殖します。それは酸化型の微生物の世界です。腸チフスや、疫痢や、赤痢などなど色々な疾患を引き起こします。また、ノロウイルスなどウイルスがまん延する環境になります。
このことは、その場の水のエネルギーによって、水中に含まれる有機物の細胞が崩壊し、そこに腐敗菌などがとりつき有機物が腐敗分解に向かうと言われています。水が腐るのではなく有機物が腐る低いエネルギーの水環境になっているのです。
いわば、その水のエネルギーが限りなく低く酸化の方向の、水の場になっているからです。
もう一つの水、醗酵してゆく水では、味噌、醤油、ヨーグルト、お酒、ビール、納豆、チーズ等など発酵食品にかこまれて、日々私たちの食卓を飾ってくれています。この水の場は、ちょうど、ホタルが群れ飛ぶ生命蘇生の高いエネルギーに満ちた水の場になっていると考えられます。
わずか数十年前は、山からの湧水や、池などから噴出する水、井戸の水、小川を流れるせせらぎが、故郷の自然を潤していました。それは生命再生の大自然の場が生き生きと生命を育んでいたのでした。
水の持つ強弱のエネルギーのバランスにより、生命環境が左右されている。汲み置きの水は腐る、この事実は否定する人はいないでしょう。その、汲み置かれた水分子の水素電子は、酸素により猛烈に電子を奪われます。結果、水分子H2OはOの領域が拡大し、水分子の活動が弱り酸素系に移行し水エネルギーが低下し、そこに有機物の腐敗が加速すると考えられるのです。
この現象を、熱力学ではエントロピーの増大といっています。つまり、物質は高分子から低分子に移行するという科学的な法則に支配されているのです。
これからお話しする物語は、低分子から高分子に移行する動植物の生体内で働く細胞水のおはなしです。植物の光合成は太陽光と水と二酸化炭素で炭水化物を合成しています。
つまり、低分子から高分子をつくる細胞水がもう一つの水としての気づきの一端でした。大自然の営みからの発見でした。
わたし達にいたる有機体生命を司っているのも水でした。それは、エントロピーの増大からエントロピーの減少という物語です。
生命現象は、エントロピー増大とエントロピー減少のバランスで成り立っていると考えると、その場の水エネルギーの方向が、どちらかを決定するとの仮説を実証事例にもとづき
説明したいと考えています。
次回に続く
